学校休校中の子どもの居場所確保の一環として三鷹市内の小中学校では、先生たちが交替で見守り、名簿で名前を確認して校庭開放を行ってきました。これは、保護者・市民からの強い要望に応えたものでした。
■三鷹の校庭開放のやり方
小学校では、学校規模によって「低・高」別、または「低・中・高」別に分けて行われました。
例えば
○大規模校
①
9時~10時 学童
②
10時~11時半 1・2・3年
③
13時~14時半 4・5・6年
④
14時半~ 学童
○小規模校
①
9時~10時 学童
②
10時~11時半 1・2・3年
③
13時~14時半 4・5・6年
④
14時半~ 学童
このやり方だと、割り当ての時間に学校に行くと、同じクラス・学年の友だちと会えます。そのため、校庭開放の利用者がとても多いのが特徴です。中学校の校庭開放にもたくさんの生徒が参加してきました。担当学年の先生方が当番にあたるので、子どもも喜んでいるという声も届いています。
市によってやり方は様々でした。一日中自由に校庭を開放している自治体もあります。そこでは、当初は多くの子どもが来ていたのですが、来校する子どもの数が減ってきたという報告もあります。同じクラスの友だちに会えないので家に帰ってきてしまったという声も届いています。三鷹の校庭開放は、今の子どもの生活実態に合わせて行われたことが分かります。
学童に通所していなく、子どもが一人で自宅ですごすことが難しい子どもを対象にして、校舎内で子どもの居場所の確保の取り組みも行われました。また、小中学校の学校図書館の利用(貸出し)も行われてきました。
■保護者の声
校庭開放が始まってすぐ、小学校を何校かを回り、校庭を外から見守っていた保護者の方々にお聞きしました。
「昨日まで、家の中で、もう我慢できないで騒いでいたので助かります。」
「いいですねえ。子どもが、クラスの友だちと外で遊べるって楽しみにしていたんですよ。」
「娘に今まで、『大人は満員電車で会社に行くのに、なんでわたしたちだけ外出自粛ってわけ?』って言われちゃってね。」等など・・・どこでも歓迎の声が聞かれました。
また、校舎を活用しての預かり事業には、「困っていたので本当にありがたい」という声がいくつも聞かれました。
三鷹の学校の先生方のこうした対応は、厳しい状況に置かれている保護者・子どもに安心と安全の場を提供してきたことが、インタビューを通して実感できました。今、学校では、学校再開に向けた準備が始まっています。
0 件のコメント:
コメントを投稿
「コメントの記入者」の「▼」を押すと、匿名やペンネームでコメントできます